小学校実習

「先生。今日、絵本読むの楽しかったよ。」

 

会議室で実習生一同が感想カードを書いています。すると、廊下を児童が歩いて帰っていく姿が見受けられました。まだ、書いている途中でしたが、会議室を抜け出し玄関に向かいました。20名弱の実習生がいましたが、出てきた学生はいませんでしたので、その分多くの児童に声をかけかけられ話すことが出来ました。小規模校でしたので、今日一日活動している間に覚えてくれている児童も多く、関わりを持つことが出来ました。1日のオワリとハジマリに子どもたちと関わることの大切さを改めて感じました。日程の関係でハジマリに関わることが出来ませんでしたので、終わりだけでも関わることが出来て良かったです。

そこで、玄関にいたとき、ある男子児童が声をかけてくれました。

 

「先生。今日絵本読むの楽しかったよ。」

 

泣きそうになるほど感動しました。

彼とは、お昼休みに一緒に絵本を読みました。

女子児童が、当番だったこともあり「先生。お昼休みに図書室きて」と言ってくれたので、給食後向かいました。特に何かをするというわけでもなくゆっくりと過ごしていると、図書室から廊下をゆっくりと歩いている男子児童の姿がみえました。どうしたのかなあと思い、声をかけに行くと、「先生。一緒に遊ぼ」と誘ってくれました。この一言を言うときの表情、眼差し、そして言葉のニュアンスからその児童の想いまで伝わってきました。

その後、多目的ホールに移動し、「だるまさんがころんだ」をやりたいということでしたので、すでに遊んでいた児童と混ざって遊び始めました。しかし、その中に入れていないと感じたのでしょうか、絵本を手にとり一緒に読むことにしました。何かを  してあげた  わけではなく寄り添っていただけです。

ただ、帰り際にあのように言ってくれたことに、感動と感謝の気持ちでいっぱいです。

 

子どもが「楽しかった」という言葉、「楽しい」という言葉に大きな意味が含まれているということを感じました。