洞察力

子どもの道徳的な実感に向けたその手立てとして演繹的思考から帰納的思考の機会保障へ

「困った子がいたら助けないといけません。」とある一定の理想像の言葉がけをするのではなく、「子どもの経験からAくんは助けたら笑顔になったね、Bくんは有り難うって言ってたね。Cさんにはどうしたらいいかなあ。」Cさんの状況と自分との関係性から相手の快につなげる機会を保障するようにすふ。それが、これからの社会に求められる洞察力の育成にもつながる。

 


この前提として、法などによる規範と道徳を弁別して捉えている。

だいすきなんだよなあ

5人の園児がブランコに向かった。園庭のブランコは四つしかない。さいごに来たことは立ちすくんだ。「かして、かして」という。すると一番遠くのブランコに乗っていた園児が「いいよ」とすぐに貸した。その後、その子は別の遊びを始め、ほかの園児も一人また一人とブランコを離れて行く。その後、さっきの園児が戻ってきた。ブランコに乗っていたのは、三人。さっき譲ってもらった園児が譲ろうとする。他の子も同時に譲る。空いているのに近くがあるのに、さっき譲ってもらった子が自分が使っていたところを進めていた。

率先垂範を背中だけ

読売新聞20180619「人生案内」

中3女子 友人と価値観ずれ

このことに対して、

出久根達郎「自分が正義の見本、それを皆に示すなどとは夢にも考えないほうがよろしいかと思います。」

 

 

環境構成の基本

青木誠四郎『道徳性の発達と教育』S28

環境の整理「幼児の生活する環境については、望ましい行動を起す刺激になるようなものをそなえ、望ましくない行動を起す刺激を除くような構造を持つようにしなければならない。」